
在京イラン大使
Dr. Seyed Abbas ARAGHCHI |
2008年10月10日,在京イラン大使館において,イラン大使館と千葉大学主催の「ペルシャの薬草とサフラン」合同セミナーが開催されました.本センターでは昨年度より「健康資源としてのペルシャの薬草」をテーマに掲げ研究活動を行っており,これまでに2度の学術調査およびシンポジウムをイラン・イスラム共和国で行っています.その中で,イラン北部のダマヴァンド山麓界隈に自生する植物の大半が薬用資源として利用できる可能性がわかってきました.現在,日本国内で医療用として流通している漢方製薬および健康食材の9割は輸入品であり,その8割は中国に依存しています.しかしながら,様々な理由により今後中国からの生薬原料等の輸入継続が危ぶまれています.生薬原料の安定確保のためには,国内での生産化を促進すると共に,一国に頼る輸入の現状を改善し,複数国からの輸入に切り替える必要があり,その上でイランの保有する優れた薬用資源について研究を進めることは大変有意義なことであると考えます.
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