1. 背景
園芸学部附属柏農場から平成15年4月1日付で、環境と健康をキーワードにセンター化され、環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センターに変わった。また、農場用地の縮小に伴い、施設の移設があり、栽培面積、栽培方法に変化があった。移設工事期間は、第一次移設工事が平成15年8月中旬から平成16年3月上旬の間、第二次移設工事が平成16年10月中旬から平成17年3月上旬の間に行われた。また、平成16年4月より担当名が部門からグループに変わり、新たに苗生産グループが発足し、実習教育、研究に幅が拡がった。
平成15年度からの栽培面積の推移は、農場用地の縮小に伴う施設の移設場所として、果樹園と蔬菜園が大部分にあたり減少した。第一次移設工事では、果樹園の柿畑約55アール、モモ畑その他約45アール、蔬菜園露地圃場約78アール、花卉園露地圃場約6アールが移設場所(管理棟、温室、作業棟)となった。第二次移設工事では、蔬菜園露地圃場約36アールが移設場所(実習棟、温室)となった。移設関係に隣接する圃場では栽培管理作業が適時に行えない場面や、移設のための資材置き場となった圃場もあり、少なからず品質収量に影響を与えた。また苗生産グループ発足により、蔬菜園露地圃場が約47アール苗生産グループの圃場と変わった。
平成15年4月における柏の葉地区農場の面積は、約24.9ヘクタールで、平成17年4月には約16.6ヘクタールに縮小された。
平成15年4月1日での各農場面積 (u)
区 分 |
都市環境園芸農場
(柏の葉地区) |
森林環境園芸農場
(沼田地区) |
海浜環境園芸農場
(熱川地区) |
畑
水田
果樹園
温室、ハウス
樹木園
茶園
その他 |
91,700
6,000
59,500
59,500
3,500
―
83,603 |
―
―
34,000
400
―
―
36,958 |
―
―
13,000
1,066
―
500
33,797 |
合計 |
249,889 |
71,358 |
48,363 |
平成17年4月1日での各農場面積 (u)
区 分 |
都市環境園芸農場
(柏の葉地区) |
森林環境園芸農場
(沼田地区) |
海浜環境園芸農場
(熱川地区) |
畑
水田
果樹園
温室、ハウス
樹木園
茶園
その他 |
16,300
3,000
41,000
5,832
3,500
―
97,257 |
―
―
34,000
400
―
―
36,958 |
―
―
13,000
1,066
―
500
33,797 |
合計 |
166,889 |
71,358 |
48,363 |
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2. 作付面積と生産実績(平成15年4月〜平成18年3月)
(1)
都市環境園芸農場(柏の葉地区)
1−1.果樹・加工グループ(村田義宏、櫻井直人)
主力果樹である、ナシ、ブドウ、イチジクなどについて、面積の縮小による生産の減少を、反収増と栽培方法の工夫により補い、品質向上、安定生産、生産性向上を図ってきた。
また、センター化されたことで、より要求が高まった“安心できる、健康的な果物”を目指し、減農薬・栽培方法の確立で、より安全で高品質な果物生産を目標としている。
周年出荷への取り組みとしては、作目品種の見直し、栽培形態の組み合わせにより生産物販売の時期拡大を目指している。養液栽培でのイチジクは、テーマを周年栽培として収穫の時期拡大を目標としている。
食品加工の面では、素材の美味しさを生かした加工品製造への取り組みとして、信頼できる学内生産物の旬の美味しさ、素材のよさを生かし、丁寧に製造できるような方法と、加工実習体系の確立を目指している。
平成15年度 |
平成16年度 |
平成17年度 |
ナシ
ブドウ
クリ
キウイ
ウメ
カキ
モモ
イチジク |
作付面積
165e
85
55
35
35
15
40
200u |
生産実績
10586s
3014s
35s
2265パック
33s
798s
18s
69s |
その他(苗養成圃)35e |
加工(漬物)
(みそ)
リンゴジャム
マーマレードジャム
キウイジャム
ブドウジャム |
290袋
703s
4909ビン
2940ビン
2312ビン
1006ビン |
|
作付面積
120e
70
55
35
35
15
200u |
生産実績
9,233s
3570s
177s
2023パック
221s
714s
122パック |
35e |
|
156袋
880s
1880ビン
1756ビン
1765ビン
0 |
|
作付面積
120e
70
55
35
35
15
200u |
生産実績
8946s
1857s
473s
1965パック
331s
706s
158パック |
35e |
|
325袋
671s 2034ビン
2174ビン
1257ビン 1307ビン |
|
合計 465.2e
|
365.2e |
365.2e |
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1−2.花卉・造園グループ(本間雄二、山崎優子)
平成15年度までの栽培作物は、鉢物、苗物、観葉、ラン類、造園樹木であったが、平成16年4月より大量の苗生産は、別グループ主体となり、鉢物、観葉、造園樹木の栽培が主体となった。また、16年度、養液栽培でのバラの切花生産が、施設の移設の影響から栽培時期が遅れた。
鉢物栽培では、栽培管理、実習で扱い易く、効率的栽培が行なえるシンビジュウム、プリムラ・オブコニカ、ニューギニア・インパチェンス、トレニア・コンカラーなどの生産数量が多い。観葉植物では、ドラセナ・コンシンナ、シェフレラ、ゴム類が主で、省力的栽培法による繁殖と製品化の検討を行なっている。
バラの切花栽培(養液栽培)では、数種の品種を組み合わせ、撚枝法による樹勢制御の栽培確立を目指し、品質の向上と生産性の増加をはかっている。
平成15年度 |
平成16年度 |
平成17年度 |
生産実績 |
鉢物 560u |
シンビジューム
プリムラ・オブコニカ
ニュウギニアインパチェンス
トレニアコンカラー
アメリカンブルー
オキザリス
クッションマム
ガーベラ
その他
|
334鉢
310鉢
237鉢
220鉢
213鉢
212鉢
200鉢
197鉢
1200鉢
|
|
苗物 320u |
パンジ、-ビオラ
ペチュニア
キンギョソウ
ダイアンサス
インパチェンス
ニチニチソウ
アゲラタム
コリウス
ベゴニア・センパ
その他
|
10770鉢
3653鉢
1857鉢
1746鉢
1584鉢1377鉢
1049鉢
888鉢
617鉢
6729鉢
|
|
観葉類 200u |
シェフレラ
ゴム類
ドラセナ
その他
|
64鉢
45鉢
10鉢
343鉢
|
|
切花 200u |
バラ、その他 |
3932束 |
|
その他、樹木苗 280u |
ツツジ
ゴールドクレスト
ベニカナメモチ
その他
|
123鉢
96鉢
50鉢
639鉢
|
|
|
生産実績 |
鉢物 520u |
インパチェンス
オキザリス
プリムラオブコニカ
トレニアコンカラー
ストレプトカーパス
アメリカンブルー
サイネリア
マツバボタン
ニュウギニアインパチェンス
その他 |
394鉢
255鉢
222鉢
187鉢
170鉢
163鉢
152鉢
108鉢
104鉢
657鉢 |
|
苗物 120u |
ペチュニア
プリムラポリアンサー
キンギョソウ
マリーゴールド
コリウス
アリッサム
ジニア
アゲラタム
ダイアンサス
ニチニチソウ
ロベリア
その他 |
2584鉢
2111鉢
1896鉢
1507鉢
1361鉢
910鉢
707鉢
640鉢
635鉢
544鉢
520鉢
912鉢 |
|
観葉類 200u |
シェフレラ
ゴム類
サンセベリア
シッサス
その他 |
106鉢 58鉢
56鉢
31鉢
168鉢 |
|
切花 200u |
バラ、その他 |
2659束 |
|
その他、樹木苗 280u |
ツバキ
ゴールドクレスト
マンリョウ
ツツジ
その他 |
116鉢
108鉢
105鉢
82鉢
940鉢 |
|
|
生産実績 |
鉢物 520u |
インパチェンス
グロキシニア
マツバボタン
ペチュニア
プリムラオブコニカ
オステオスペルマム
ニュウギニアインパチェンス
トレニアコンカラー
プリムラマラコイデス
フクシア
ピレア
シンビジューム
プレクトランサス
ラナンキュラス
その他 |
879鉢
420鉢
311鉢
287鉢
274鉢
256鉢
242鉢
208鉢
215鉢
185鉢
142鉢
139鉢
114鉢
100鉢
750鉢 |
|
苗物 120u |
プリムラポリアンサー
ジニア
ハボタン
ベゴニアセンパフローレンス
コリウス
ミヤコワスレ
その他 |
2422鉢
549鉢
391鉢
384鉢
371鉢
46鉢
120鉢 |
|
観葉類 200u |
シェフレラ
シッサス
ゴム類
サンセベリア
その他 |
151鉢
72鉢
67鉢
20鉢
110鉢 |
|
切花 200u |
バラ、その他 |
1327束 |
|
その他、樹木苗 280u |
ツツジ
マンリョウ
ツバキ
サザンカ
その他 |
183鉢
117鉢
64鉢
35鉢
282鉢 |
|
|
合計 1560u 34763鉢 |
合計 1440u 18509鉢 |
合計 1440u 9906鉢 |
|