トルコギキョウにおけるチップバーン発生メカニズムの解明

概要
 トルコギキョウ(Eustoma grandiflorum (Raf.) Shinners)は、北アメリカ原産のリンドウ科の一年草で、我が国の主要な切り花品目の一つです。日本各地で生産が行われておりますが、産地や作型によっては、チップバーン(葉先のCa欠乏症)の発生が問題視されています。
チップバーンという生理障害は、1891年にJones博士によって、レタスで初めて報告されました。その後、多くの研究によって、チップバーンを軽減させる技術は、報告されてきましたが、根本的な解決策は見つかっていません。そして、Jones博士の報告から130年以上が経過した今も、様々な園芸作物でその発生が問題視されています。
 本研究グループでは、トルコギキョウを用いて、チップバーンの発生メカニズムを遺伝子レベルで明らかにすることを目的としています。さらに、これらの知見を育種や生産現場に応用することで、園芸生産におけるチップバーンの根本的な解決を目指しています。

 

関連する主な業績

https://doi.org/10.1016/j.scienta.2018.10.043

https://doi.org/10.1016/j.scienta.2019.108911

https://doi.org/10.3390/agronomy10081123

https://doi.org/10.3390/agriculture11030254

https://doi.org/10.1016/j.scienta.2024.113193