オタネニンジンの効率的な種苗生産技術の開発

概要
 オタネニンジン(Panax ginseng C. A. Meyer)は、ウコギ科の多年草で、朝鮮人参の名で知られる植物です。生薬名はニンジン(人参)で、多くの漢方処方に配剤されています。日本では、江戸時代から栽培が行われてきましたが、生産量は減少の一途を辿っており、現在の国内消費のほとんどは輸入に依存しています。この背景の一つとして、収穫までに非常に長い年月を要することが挙げれらます(土づくりに2年、定植後収穫まで6年など)。
 本研究グループでは、効率的な苗生産技術を開発することを目的に研究しており、これまで「早期発芽技術」や「早期育苗技術」を開発してきました。今後は、更なる苗の高品質化を目指しています。これにより、安定的な種苗供給の実現をとおして、薬用植物の生産やそれらを活用した地域振興に貢献したいと考えています。

 

関連する主な成果・業績

https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/Carrot_final.pdf

https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/Otaneninjin_warc_man2021.3.15.pdf

https://doi.org/10.51033/jjapbot.91_suppl_10747

https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/108214/S18808824-74-2-P011.pdf

https://doi.org/10.2525/ecb.58.131