「環境の世紀」と言われる世紀が始まってから10年が経過しました。この間、私たちの生活や考え方はどう変わってきたのでしょうか?
変化は急激には起こっていませんが、意識改革は確実に進んできていると感じられます。
特に2009年は、アメリカでオバマ大統領が“Change”を訴えて就任し、日本でも政権交代が起こった様に、時代が「変革」を求めていることが明確になった一年でした



第四代 センター長
   高垣 美智子  

  大量生産・大量消費を基盤とした成長・発展を遂げた20世紀は、それを可能とするために画一化が多方面で行われました。その成長に陰りが見え出した頃から、個性、多様性などがキーワードになり、教育研究の分野でも、文理融合、学際性、国際性などが重視されるようになってきました。更にここ数年は、二酸化炭素排出量の削減目標を達成できる生活様式、生活の質の向上、農的生活などが注目される様になってきています。

 当センターは、環境と健康に関連した園芸学、教育学、薬学、看護学、医学という学際的な教育研究センターとして2003年に設立されました。学際研究とは、従来の枠に固執せず、新たな視点での取組みを、確固とした学問の基盤の上に成立させるという一見矛盾した試みを実現させなければならない難しさがあります。設立7年目を迎える当センターの活動も、この難しさを抱えながら活動してきました。

 しかし、ここ数年の世界の流れに加え、一昨年からはカレッジリンク、昨年からは研究の幅を大きく広げた植物セラピー、公募プロジェクトである植物工場普及・拡大プロジェクトなどの新たな取組みが始まりました。当センターに更なる発展を期す時期が到来しています。

 2010年の年頭にあたり、皆さまにはこれまでに引き続いて、当センターの活動へのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

センター長 高垣美智子


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