ありとあらゆる産業とそれを支える文化の中から、健康社会を作りあげるための資源、つまり健康資源を探し出して、それを次の社会に活かす方法論を確立すること・・・それは21世紀の新たな学術なのではないでしょうか。
センターの
ひとつの翼は、園芸学部附属農場を前身とする
環境園芸農場【都市環境園芸農場(千葉県柏市柏の葉)・森林環境園芸農場(群馬県沼田市)・海浜環境園芸農場(静岡県熱川市)】です。この翼に固有な1)環境・2)産物・3)営み・・・1)園芸の場という生産型緑地(参加型緑地)、2)エネルギー源である農作物と一線を画した園芸作物(果物・野菜・草花)というヒトと社会の健康源、3)それに開放感と達成感をもたらす園芸作業という癒しの軽作業・・・を健康資源と捉えて、新たな時代の都市社会に活かす方法論の確立に挑戦します。
ただこれは、園芸植物の専門家だけではできないこと。人間の専門家の参画が必須です。医学、薬学・看護学それに教育学などからの
ヒトに軸足を置く研究者と、園芸学からの
植物に軸足を置く研究者が集った世界初の組織、超異分野の学際集団=私たちのセンターはこうして誕生したのです。